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『横須賀歌麻呂のYARI-MAN HUNTERネタバレ捏造撮影日誌』vol.4


11月16日 木曜日 晴れ

撮影4日目。

この映画にはたくさんの芸人仲間達が友情出演で参加してくれています。

この日は先輩芸人の「さむい、すべる、こおる」でおなじみの『ゆきおとこ』さんが友情出演で参加してくれました。

ゆきおとこさんは芸人ながら数多くの映画に出演されているそうで、本番に備えるゆきおとこさんの佇まいには役者としての風格さえ漂っていました。

これまで数多くの役をこなしてきたゆきおとこさん。

ラーメン屋、ヤクザ、朝鮮人、モンゴル人、ネイティブ・アメリカン、パプアニューギニアの裸族、死体、パンティ泥棒、ブリーフ万引犯、水死体、金玉の裏側 。

どんな役でも自分のものにしてしまうともっぱらの評判です。

今回もケミカルウォッシュジーンズを履いた通行人Aを後ろ姿だけで見事に演じ切っていただきました。

曇り空の職安通りと同化するとはこういう事なのかとまざまざと見せつけられました。

役者としての活躍が顕著なゆきおとこさんですが、芸人としてはもはや伝説といっても過言ではありません。

数え切れないほどの豪快な逸話がゆきおとこさんの芸人人生を彩っています。

そんな逸話の中にゆきおとこさんを象徴するようなエピソードがあります。

十数年前、ゆきおとこさんはブログを始めました。

ゆきおとこさんが日々感じた事をポエムというかたちで綴っていました。

そんなブログのコメント欄にゆきおとこさんの書いたポエムを揶揄するようなコメントを書き込む不届きな輩が現れました。

不届きな輩の失礼なコメントに対し、ゆきおとこさんは大人の対応で返事を返していました。

しかし不届きな輩の書き込みはエスカレートし、立て続けに誹謗中傷のコメントを書き込み、次第にコメント欄は荒れて行き殺伐とした雰囲気を漂わせるようになってしまいました。

そんなある日、革命的な出来事が起こりました。

コメント欄に地下アイドルと思われる女子からのコメントが書き込まれました。

そこには地下アイドルと思われる女子がその日都内某所で行なったイベントの様子や反省点やファンに対する感謝の気持ちなどが滔々と書かれていました。

ゆきおとこさんに関連することは何ひとつ書かれていませんでした。

地下アイドルと思われる女子はゆきおとこさんのブログのコメント欄でブログを始めたのです。

そして更にミラクルが起こりました。

地下アイドルと思われる女子のブログにファンからの応援のコメントが書き込まれ始めたのです。

地下アイドルと思われる女子は、ファンからのコメントひとつひとつに丁寧に返事を返していました。

地下アイドルと思われる女子のブログは毎日更新されました。

異様な盛り上がりをみせる地下アイドルと思われる女子のブログと入れ替わるかのようにゆきおとこさんのポエムは滞っていきました。

そうなんです。

ゆきおとこさんのブログは地下アイドルと思われる女子とそのファン達に完全に乗っ取られたのです。

世の中何が真実で何が虚構なのか見極めることは難しいことです。

ただひとつ確かな事は、ゆきおとこさんのブログはひらがなが多かったという事です。

今はもう当時のゆきおとこさんのブログを見る事はできません。

あの地下アイドルと思われる女子は実在するのか?そのファン達はどこから来てどこに行ったのか?ゆきおとこさんの自作自演なのか?何者かが仕組んだ罠なのか?

答えはすべて金玉の裏側に…。



ゆきおとこ
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